砂浴の反応

~砂浴で出てくる反応~ 

 

砂に埋まった人の感想は、
「手足がドクン、ドクンと脈打ち全身が心臓のように感じる」
「からだのいたるところがチクチクして庠くなった」
「やたらとあくびがでてきた」
「おしっこが今までになくいっぱいでた」
「古傷が痛み出した」
「汗をいっぱいかいた」
などがあります。

人それぞれに反応に違いこそありますが、どれも排泄機能が促進された証の反応です。

手足がドクンドクンと脈打っているのは、まさに「足が第二の心臓」といわれている所以で
下半身の汚れた血液が心臓に戻るのを促進しているからです。

末梢循環が改善されると汚れた血液が盛んに腎臓で濾過されるので
色の濃い尿がたくさん出てびっくりする人もいます。

尿だけでなく便通も改善されていきますし
砂の温熱効果は皮膚から大量の汗を出してくれます。

埋まっている人のお腹の上を見ていると
深くゆったりとした腹式呼吸になっていますから
呼吸による老廃物の排泄も促進されているのです。

このように尿、便、汗、息、つまり腎臓、腸、皮膚、肺の四大排泄機能が
促進されるというのが砂浴の最大の特徴です。

からだ全体の排泄機能が高まり、確実に
からだが軽くなって楽になると考えられます。

砂浴のもう一つの大きな特徴は、
「砂に埋まっていると、まるで母なる大地に抱かれているようだ」
という感想を持つ人が多いことです。

砂に埋まり、自分も大地の一部になって波や風の音を感じていると
すっかりリラックスした気分になり
体の毒だけではなく精神的なストレスや胸につかえていた感情までが
噴出してくる人もいます。

~反応は変化する~

前日は砂のなかでチクチクして痒かったのに翌日は爽快な砂浴だったり
雲ひとつない青空の下ではなにも感じなかったのに
反応が曇りの日には強く出てくるなどなど・・・。

体調が天候や季節に影響されるように
砂の反応も季節や天候によって様々に変化していきます。

体験した回数や年数によっても反応に変化が現れ
数年続けてみると、同じ条件の下で埋まっても
いつも同じ反応が出てくるわけではなく
経験年によって反応が変化していることに気づきます。

からだの表面的な症状は1~2度の砂浴で解消されるようですが
回を重ねると、だんだんとからだの内奥の症状が
かゆみや痛みとなって出てくることもしばしばあります。

こうした反応は、いわゆる好転反応としてとらえることができます。

内臓の手当て法などを併用して気長にじっくり
取り細んでいくことが必要になります。